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ジンギスカンの歴史

ジンギスカンの歴史、知ってる?

ジンギスカンと聞くと北海道を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

確かにジンギスカンといえば北海道、北海道といえばジンギスカンなんて方程式が成り立っちゃっていますよね。

しかしそれ以上の情報、ご存知ですか?

今回はジンギスカンの歴史を解説しながらさまざまな豆知識をご紹介していきますね。

ジンギスカンの歴史

羊を育て始めた理由

明治時代、日本人は肉を食べ始めました。

1869年に海軍が牛肉を食べ始め、1872年には明治天皇が初めて牛肉を食されました。

そこから国民にも牛肉食が広まっていきます。

ではなぜあえて羊を食べ始めたのでしょうか。そこには日本の歴史が深く関わってきます。

さらに文化が西洋化することで毛織物の需要が増加、羊が育てられ始めました。

その後大正時代に入ると第一次世界大戦が始まり、軍需品としてさらに羊毛の生産が求められていきます。

そこで1918年緬羊百万頭計画が施行され、滝川、月寒などの全国5箇所に種羊場を設置しました。

これが日本で羊が育てられ始めた理由です。

羊毛の副産物・羊肉

さて毛を刈り取るために羊は必要ですが、命のある羊はいつか死に、それを処分するのも大変です。

なら食べてしまったほうが栄養にもなりますし有効的ですね。

ここに副産物としての羊肉が誕生したのです。

しかしご存じのとおり、羊肉はやや癖のある食べ方です。

以前の記事で羊肉の匂いの正体を解説しましたが、若くて美味しいラムを食べることができる現在でもラムの香りは苦手だという方は一定数います。

当時の羊肉はあくまで副産物。

大きく育った羊の肉は当然臭みが強く、硬くてなかなか食べづらいものです。

「羊肉は臭くて食べられない」とまで言われていました。

そこで滝川種羊場長山田喜平が著した『緬羊と其の飼ひ方』(1931)にはタイトル通り羊を飼うノウハウとともに羊肉の調理方法が記載されていました。

その中に調味料や香辛料を混ぜたものに薄く切った肉を漬け込んで焼いて食べる「成吉思汗(ジンギスカン)」のレシピが書かれています。

調味料漬けにして肉を柔らかく、香辛料で肉の臭みを消してどうにか食べやすくしようとした努力が伺えますね。

北海道の郷土料理になるまで

すでに述べたように種羊場は滝川、月寒に設置されました。

先ほどのレシピは味付けジンギスカンのレシピでしたね。

そして滝川といえば有名な松尾ジンギスカンですが、これをルーツとしています。

味付けジンギスカンは滝川式とも言われますが、滝川種羊場から広まったからなんですね。

一方月寒種羊場はというと、こちらはこちらで別の形のジンギスカンを発展させました。

月寒にはツキサップじんぎすかんクラブというジンギスカンを楽しめる施設があるのですが、

こちらでは漬け込みをせず生の状態の肉を焼き、後付けタレでいただくジンギスカンを提供しいています。

このスタイルを生ラムジンギスカン、札幌式ジンギスカンと呼びます。

※ツキサップじんぎすかんクラブで提供しているお肉はマトン肉なので厳密には「生ラム」ジンギスカンではありません。

このように、羊毛を生産するために羊を育てていた場所周辺からそれぞれのスタイルで羊肉食が広まっていったんですね。

まとめ

北海道の郷土料理・ジンギスカンは戦時中の軍需品として歴史が始まり、

うまく食品として活かそうとした先人たちの知恵が今日に至るまで受け継がれれきたんですね。

ジンギスカンの名前の由来については別の記事でまとめていく予定ですのでお楽しみに。

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