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ジンギスカンには2種類ある?プロが解説!

ジンギスカンには2種類存在するのを知っていましたか?

ジンギスカンといえば言わずと知れた北海道の郷土料理。

北海道グルメと聞いて海鮮、スープカレー等に並んですぐ思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?

ジンギスカンを想像してみてください。

そうそう、独特な山形の鉄鍋にどっさりのお野菜、そこにお肉を乗せてジュウジュウ焼く…

さて、そのお肉、タレに漬け込まれていましたか?それとも生のままのお肉?

今回は生ラムジンギスカンと味付けジンギスカンの2種類をご紹介します!

好みのジンギスカンを想像しながら、ご旅行の計画にぜひお役立てくださいね!

生ラムジンギスカンって?

生ラムジンギスカンも味付けジンギスカンも大変メジャーな形式ですが、全く異なる料理と言っても過言ではないでしょう。

まず当店生ラム本舗でも取り扱っている生ラムジンギスカンについてご説明します。

文字通り生ラム、生の状態のラムを焼いて頂くのが生ラムジンギスカンです。

特徴は焼肉と変わらず、焼いたお肉をつけだれで味付けして食べるというもの。

テーブルにつけだれが並べられていたら大方こちらのタイプでしょう。

新鮮で柔らかいお肉だからこそ可能な食べ方で、輸送技術が発達した昨今多くのお店で取り入れられ、親しまれています。

歴史としては札幌にある「ツキサップじんぎすかんクラブ」が発祥とされており、

八紘学園創始者栗林元二郎氏が満州の野戦料理を持ち帰ったことに始まりました。

緬羊と牧畜が盛んだった月寒という土地と、栗林氏が持ち帰ったジンギスカン、戦後の食糧難が重なり大変な評判を呼びました。

栗林氏は1953年、現在のツキサップじんぎすかんクラブの前身となる成吉思汗クラブを設立し、

生のマトン肉を焼いてつけだれで食べるというスタイルを確立したと言われています。

このジンギスカンは「月寒式」「札幌式」と呼ばれ、多くの場合「生ラムジンギスカン」と称され現在でも親しまれています。

肉の部位にこだわっていたり、つけだれに個性が光っていたりするのはこの生ラムジンギスカンではないかな?と思います。

味付けジンギスカンって?

味付けジンギスカンは生の羊肉をタレに漬け込み、焼く前から味が染みているジンギスカンを指します。

漬けマグロのような色味でいかにもタレがジューシーですのですぐにわかるでしょう。

この味付けジンギスカンで代表的なのは「松尾ジンギスカン」ではないでしょうか?

日本中に名を轟かせているように思います。北海道物産展でもたまに冷凍タイプのものを見かけますね。

こちらは昔から親しまれていた食べ方で、クセが強く硬い羊の肉をいかに美味しく食べやすくするかという創意工夫の賜物だと言われています。

戦時中だった日本では羊毛を軍用品にするため飼育しており、現在のように柔らかくて美味しい仔羊のままいただくことはできません。

羊毛を何度も刈り取った大人の羊をいただくため、そういった工夫が必要だったんですね。

国から発令された緬羊百万頭計画により設置された滝川種羊場の場長・山田喜平氏がそのレシピを考案したと言われており、
それを企業化した松尾羊肉店が広めていったようです。

食べにくい羊肉を美味しく食べる工夫ですので、現代において昔からあるジンギスカンといえば味付けジンギスカンと言われるのも納得です。

輸入品に頼りながらも輸送技術が未発達な時代はややニオイのあるお肉しか手に入りませんでしたからね。

今も味付きジンギスカンを提供しているお店が古い肉を使っているというわけではありませんよ!

昔ながらのこだわりの味を守っているというのが適切でしょう。

イメージとしてはやや甘みのあるタレに浸かっていることが多く、野菜も煮るように炒めることができます。

番外編・ラムロール

多くのお店では味付け・生ラムどちらかしか提供していないジンギスカンですが、ラムロールは比較的どのタイプのお店にもそれなりにおいてある印象です。

ラムロールとはラム肉を丸めて柱のように形成してから冷凍し、薄くスライスしたものを指します。

ですので、提供されるのはまんまるの薄いお肉。
名前だけでチャーシューのようなお肉を想像してはいけません。

こちらについては味付けはされておらず、つけだれでいただきます。

かつてはラムもマトンも関係なく余った端の肉をまとめて一枚のお肉にして食べていたということもあり、

味にムラがあったり、特別臭みを感じたりすることがあったようです。

タバコでいう旧三級品のようなものでしょうか。

しかし今は純ラムで作られることがほとんどで、ひどい臭みを感じることはなくなりました。
(上2タイプと比較すると風味を感じやすいかもしれません)

また、それによりかつてより価格ははるかに上がり食べやすいお味になってしまったので、

手が届くづらくなってしまった、あの臭みがなきゃ食った気しないといった道民の意見もちらほら。

薄くひらひらとした焼き上がりですので、タレ絡みがよく大変美味しくいただくことができます。

やや歯触りがしっかりしているのも肉感があっていいですね。

本物の生ラムジンギスカン
生ラム本舗

当店では文字通り札幌式、生ラムジンギスカンをご提供しているのですが、「本物の生ラム」を謳っています。

ラム肉に本物も偽物もあるかい!というご意見もごもっともではあるのですが、
実は当店、チルドのお肉をご提供しています。

先に軽く触れたように、北海道郷土料理とはいえジンギスカンに使われる羊肉は多くが海外産です。

仙台の牛タンと同様ですね。

そのため輸送が絶対必要なのですが、鮮度を保つため冷凍処理が施されることがしばしば。

確かに鮮度は守られますが解凍の仕方によっては品質が下がってしまったり、細胞が壊れてしまったりと本来の味が失われてしまう場合があります。

そこで当店は冷凍処理を施さず、かつ鮮度を守ることができるチルド輸送された生ラムを使用。

卸されたままの生のお肉である生ラムをご提供しています。

その為札幌式の通称となった「生ラムジンギスカン」とチルド肉を使用した「生ラム」、
二つを合わせて「本物」の生ラムジンギスカンと呼んでいます。

ぜひ当店で本物の味を確かめてみてくださいね!

まとめ

さて、ジンギスカンの種類についてご説明してきましたがいかがでしたか?

掘り下げるとより詳しい歴史もあるのですが、また次の機会にまとめようと思います。

当ブログではこのようにちょっと面白いジンギスカンの豆知識や札幌のグルメを中心とした情報を発信していく予定ですので、ぜひ他の記事もご覧になってみてくださいね!

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